
みなさんこんにちは、ノエビアの山村野乃です。
今回は、研究所の小池から、日本バイオレオロジー学会での学会発表と、サイコレオロジー研究会での講演についてレポートします。
こんにちは、研究所の小池です。
わたしが所属するグループでは、化粧品を使ったときに人はどう思うのか、またどんな効果が表れるのかといった点を、さまざまな観点から研究しています。
今回は6月に開催された、第33回日本バイオレオロジー学会年会と、日本レオロジー学会 サイコレオロジー研究会 第4回例会のレポートをお届けします。
■「レオロジー」とは何か?
学会レポートの前に、「レオロジー」について簡単にご説明します。
「レオロジー」は、物体の変形や流動の科学といわれています。
「万物は流転する」という言葉があるとおり、たとえ動かないように見えるものであっても、それは長いタイムスケールでみると、流れ、変形していきます。
こうした複雑な力学的挙動を、分子論的、構造論的に解明することや、それらの成果を工業に応用することを目的とした学問が、レオロジーなのです。
・開催日:2010年6月3日(木)、4日(金)
・開催会場:理化学研究所 鈴木梅太郎記念ホール(埼玉県和光市)
日本バイオレオロジー学会では、さまざまな分野の研究者が所属し、おもに生体のレオロジーを鍵とした研究が行われています。
例えば、「食品のおいしさを決める要素は何か」について、人や食品の変形の様子からの研究や、医学分野では「血管内での血流の流動性が病気に関わるメカニズム」などについて研究されています。
■ノエビアの学会発表について
わたしたちが発表した内容は、化粧品の使い心地に関する研究成果です。
基礎化粧品を使用した際、年齢とともに肌の「うるおい感」や「しっとり感」を感じにくくなる現象があることがわかったので、皮膚状態の加齢変化に着目し研究を進めました。
その結果、こうした使用感を得にくくなる原因には、肌水分量の低下だけではなく、肌の弾力性の低下が影響していることを見出しました。
・開催日:2010年6月4日(金)
・開催会場:DICビル17階大会議室(東京都中央区)
サイコレオロジー研究会は、おもに化粧品の研究者が多く所属している学会です。今回ノエビアからは、わたくし小池が講演をさせていただきました。
サイコレオロジーとは、心理学(psychology)とレオロジー(rheology)の複合語で、「人間が感覚的に判断したレオロジー的性質を、物理的に意味づけようと試みる」学問領域です。
■講演内容「化粧品の使用感とレオロジー」
続いて、今回講演しました「化粧品の使用感とレオロジー」について、紹介します。
化粧品の使用感とその物理的特性との間には、関わりがあることが知られていますが、両者がどのように結びつくかは明らかにされていませんでした。
そこでノエビアは、両者の間に成り立つ関係性に着目し、化粧品の使用感と物理的特性には、過去に心理学の領域で報告されている心理物理学的な法則が当てはまることを見出しました。
今後も、みなさまに満足いただける化粧品の研究開発はもちろん、化粧品の物性のみならず使う「人」の物性をコントロールすることで、より多くの方が効果を実感しやすい化粧品の開発を目指していきたいと思います。
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