日本薬学学会についてのレポート・ノエビア慶應リサーチラボラトリー
2009/04/23
みなさんこんにちは。ノエビア銀座研究所の山村野乃です。
4月も下旬となり、いよいよ東北地方も桜の時期を迎えているようです。2月に南大東島でヒカンザクラの満開を迎えたことを考えると、あらためて日本は南北に長い国だと実感します。
さて今回は、ノエビア・慶應リサーチラボラトリーの鳥居から、慶應ラボ周辺の桜便りと日本薬学学会についてレポートをお届けします。


みなさんこんにちは、ノエビア・慶應リサーチラボラトリー(以下、慶應ラボ)の鳥居です。今年は例年よりも春の訪れが遅かったようで、コートを着ていた期間が長かったように思いましたが、4月9日以降はずいぶん暖かくなりました。春の花々も咲きそろい、4月上旬には、お花見を楽しんだ方も多いのではないでしょうか?
慶應ラボのある敷地内には桜が植えてあり、毎年春の訪れを感じさせてくれます。今年の東京は例年よりも桜の開花期間が長かったようで、たっぷりと桜を楽しむことができました。また、新宿御苑が近くにあるので、建物から御苑の桜を見下ろすこともできるんですよ。こうしていろんな桜を楽しめることが、慶応ラボの自慢のひとつだったりします。


きれいな桜は、毎年見ていても飽きないものですね。残念ながら東京の桜はほとんど散ってしまいましたが、この週末は、春の花や緑を楽しみに外出しようと思っています。
◆日本薬学学会 学会活動について
3月26日~28日、国立京都国際会館で行われた、日本薬学会第129年会でポスター発表を行いました。タイトルは「細胞外マトリックス成分Tyrosine-Rich Acidic Matrix Protein (TRAMP)の老化による皮膚機能変化」です。
その内容は、お肌細胞が作るトランプ(TRAMP)と呼ばれる成分が、お肌のハリや弾力にとても大切だということを業界で初めて明らかにしたことと、このトランプを増やしてくれる植物を業界で初めて発見したことです。
この成分が美容に深くかかわる可能性を示した初めての内容でしたので、多くの方々に大変興味を持っていただきました。
お肌の真皮細胞がつくるトランプは、コラーゲンと結合し束ねる(線維化)ことから、真皮構造維持に重要と考えられています。しかし、その詳細な働きはわかっていません。そこで、トランプのお肌での働きを明らかにする目的で、お肌由来の真皮細胞を用いて、加齢や紫外線によるトランプ発現量の変化、およびコラーゲンの線維化作用について検討しました。
その結果、トランプは加齢や紫外線により減少すること、またトランプ量を抑制した真皮細胞は、コラーゲンの線維化が抑制されることを、コラーゲンゲルを用いた実験で明らかにしました。
以上のことから、お肌のハリや弾力に重要なトランプと呼ばれる成分が、加齢や紫外線の影響を受けて減少することを発見しました。またトランプの減少によってコラーゲンの線維化が抑制されて、お肌のハリや弾力の低下の原因となる可能性を示しました。
そこで、お肌にハリや弾力を与える商品の開発を目的に、トランプを増やしてくれる素材を探したところ、「モクマオウ」と呼ばれる植物にその作用を見出すことができたのです。


◆慶應ラボの今後の展開について
植物「モクマオウ」はトランプを増やしてくれる植物として、初めて発見されたものです。聞き慣れない名前の植物だと思いますので、ここでもう少し「モクマオウ」について説明をしましょう。
「モクマオウ」は、厳しい環境変化にも適応できる生命力の強い植物で、化石も発見されており、太古より生育が認められている古代植物です。成長すると10メートルにもなる常緑の高木で、東南アジアから太平洋諸島に広く分布しています。
ハリや弾力が失われてお肌がたるんでくることは、年齢とともに現れてくる老化現象として、多くの女性の悩みでもあります。日本薬学学会で発表したこれらの成果を活かして、今後もみなさんに喜ばれる新商品を開発していきたいと思います。









